アトピー性皮膚炎におすすめのK-2乳酸菌とは
[更新日]2023/05/19 1364 -
アトピー性皮膚炎におすすめのK-2乳酸菌とは
この記事ではアトピー性皮膚炎と腸内環境の関係について、そして「K2乳酸菌」はアトピー性皮膚炎に対してどのような働きをするのかを説明します。
K-2乳酸菌がアトピー性皮膚炎に与える効果
「K-2乳酸菌」は酒粕由来の植物性乳酸菌で、アレルギー症状や感染症などに対して効果を発揮すると期待されて医療分野で研究が行われています。
「K-2乳酸菌」の働きとして、腸内環境を整えてヒトの免疫機能を正常化することにより、効果を発揮すると考えられています。
亀田製菓研究グループの報告では、「K-2乳酸菌」を毎日200mg(2000億個)摂取することでアトピー性皮膚炎の症状が軽減したと発表されています。
「K-2乳酸菌」の効果として、スギ花粉症の患者を対象の研究がアトピー性皮膚炎以外にもされています。花粉が飛散しやすくなる前から「K2乳酸菌」を摂取しておくことで、鼻症状や目の症状において花粉症の症状がやわらいだと発表されています。
このように「K-2乳酸菌」はアトピー性皮膚炎の症状をやわらげることを期待されて、サプリメントなどに応用されています。
アトピー性皮膚炎と腸内環境の深い関係
アトピー性皮膚炎をはじめとするアレルギー性疾患の発症には、腸内環境が深く関わっているといわれています。
腸内環境、とくに腸内フローラについて見ていきましょう。
腸内フローラとは
ヒトの腸菅、主に大腸には1000種類、100兆個にも及ぶ腸内細菌が生息しており、その腸内細菌叢(そう)を腸内フローラと呼びます。
腸内フローラを形成している菌は働きによって3つに分けられます。
私たちの身体を守る善玉菌、増えすぎると身体に悪影響がある悪玉菌、そして2つの菌の中間にあたる日和見菌です。
腸内フローラには「善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7」という理想のバランスがあり、アトピー性皮膚炎などのアレルギー疾患を持つ患者はこのバランスが乱れていると言われています。
善玉菌を増やす食事
善玉菌を増やす食事として2パターンあります。善玉菌含有の食品を直接摂取する方法と善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖を摂取する方法です。
善玉菌(乳酸菌やビフィズス菌)を含む食品
- ヨーグルト
- 乳酸菌飲料
- 納豆
- キムチ
- 味噌
- ぬか漬け
など
善玉菌のエサ(食物繊維やオリゴ糖)を含む食品
- 大豆
- ごぼう
- こんにゃく
- ひじき
- バナナ
- ねぎ
- にんにく
など
K-2乳酸菌の特徴と効果
「K-2乳酸菌」は腸内フローラの中で善玉菌を増やし、腸に直接届いて腸内環境に働きかけます。
K-2乳酸菌の大きな特徴は、厳しい環境下でも生き残りやすく、死んでいる状態でも優れた健康をサポートする力があることです。したがって加熱、殺菌処理などがしやすく、食品や医薬品にも応用されやすいと言えるでしょう。
また「K-2乳酸菌」がお米由由来の植物性乳酸菌であることは、お米に古くから親しみのある日本人にとってなじみ深い原材料であることも注目ポイントですね。
K-2乳酸菌の摂取方法
「K2乳酸菌」を摂取するにはいくつか方法があります。
代表的なものとしてお菓子、サプリメントから摂取するのが便利です。
K-2乳酸菌を含む食品の紹介
亀田製菓から発売されている「ハイハイン」「白い風船」などがあります。
食品から摂取する「K2乳酸菌」の量はわずかですので、効果を実感したい方はサプリメントを併用するのがおすすめです。
K2乳酸菌のサプリメント「アトクリア」について
アトピー性皮膚炎患者向けのサプリメントとして販売されている「アトクリア」は、アトピー性皮膚炎にエビデンスがある「K-2乳酸菌」と「ECME」という低分子ヒアルロン酸を配合した無添加のサプリメントです。
「K-2乳酸菌」は、1日あたり200mg(2000億個)ヨーグルト20個分が配合。
ヒアルロン酸「ECME」は、1日あたり600mg配合されています。
別名ECMEは食べるヒアルロン酸とも言われており、吸収力が高く、お肌の潤いを平均2週間で体感する即効性があります。
この2つの成分を同時に摂取できる「アトクリア」は、アトピー性皮膚炎で悩んでいる方にとって魅力的なサプリメントと言えるでしょう。
「アトクリア」の仕様・製品情報
容量 | 30日分(180粒) |
ブランド | アトクリア |
香り | 無香料 |
形状 | タブレット |
アトクリアの特徴
・「K-2乳酸菌」 200㎎(2000億個)を配合して腸内環境を改善
・低分子ヒアルロン酸ECME が肌の保湿を保ち肌荒れやかゆみを抑制
・保存料や着色料が入っていないため、安心して子どもでも飲める
・1日6粒 飲みやすいタブレット
K2乳酸菌がアトピー性皮膚炎の治療に有効であることのまとめ
ここまで「K-2乳酸菌」が腸内環境を整えて、アトピー性皮膚炎の原因となる免疫機能低下に働きかけることを話してきました。
乳酸菌をはじめとする善玉菌が、アトピー性皮膚炎患者では不足していると考えられているので、いかにして摂取するか重要といえます。
今回紹介した「アトクリア」のような「K-2乳酸菌」を含んだサプリメントは、手軽に手に入るため、アトピー性皮膚炎治療のサポートの一つとしておすすめです。
執筆者について
プロフィール
フリガナ: ワカヤマ ヒサト
名前: 若山 尚登
保有資格: 薬剤師、日病薬薬学認定薬剤師、YMAA認証マーク資格
職業: 薬剤師
経歴:薬学部卒業後、製薬会社にてMRを経験したのち、病院薬剤師へ転職。現在は病院薬剤師として働きつつ、医療ライターとして医療・薬に関わる記事の執筆に取り組んでいます。
自己紹介: 自身の経験を生かした幅広い視野で、医療の現場を伝えていくことがモットーです。薬剤師としてだけではなく、一医療人として人々の健康に役立ちたいと日々勉強に励んでいます。