アトピー性皮膚炎におすすめのサプリメント5選!症状改善に効果的な成分とは?薬剤師がご紹介
[更新日]2023/04/09 897 -
アトピー体質に効果的なサプリメントはアトピー症状で悩むあなたにおすすめのアイテム。
サプリメントは欲しいときに手に入るという手軽さがあり、体質改善を期待できます。非常に便利なサプリメントですが、いろいろなメーカーから発売されており、自分にあったものを購入しようと考えた時どれを選べば良いか困ってしまいますよね。
そこで今回は、アトピー体質に効果的なサプリメントの選び方と人気おすすめ5選ご紹介します。あなたにぴったり合うサプリメントを見つけてみてくださいね!
アトピー性皮膚炎について知ろう
アトピー性皮膚炎とはどのような病気なのでしょうか?ここでは、アトピーの症状や原因についても説明します。
アトピー性皮膚炎とは?
アトピー性皮膚炎は、かゆみをともなう湿疹が改善と悪化を繰り返す皮膚疾患です。
アトピー性皮膚炎の患者さんの多くはアトピー素因を持っています。アトピー素因とは、「気管支ぜんそく」「アレルギー性鼻炎」「結膜炎」「アトピー性皮膚炎」のうちいずれか、または複数を自分自身や家族がもっていることです。
またIgE抗体というアレルギー反応に関与する抗体を産生しやすい体質であることが知られています。
アトピー性皮膚炎の症状や原因について
アトピー性皮膚炎の主な症状としては、「赤くなって皮膚にブツブツができる」「皮膚が乾燥してカサカサになってむける」といったことがあります。
症状が進行すると、強いかゆみを伴う皮疹が生じます。バリア機能の低下により、少しの刺激でもかゆみが強くなって引っ掻いてしまい、さらに皮疹を悪化させるのです。
アトピー性皮膚炎の原因を大きく分けると、体質的な要因と環境的な要因の2つです。
体質的な要因にはアトピー素因やバリア機能が低下している皮膚状態があげられます。
また、環境的な要因としてアレルゲン(食物、ダニ、ほこり、カビ、花粉、動物の毛など)や
汗、乾燥、洗剤、化粧品などによる刺激と寝不足、過労、ストレスも含まれてきます。
ただし、このような要因が複数重なることが影響してくることこそ、アトピー性皮膚炎という病気の難しいところです。
アトピーに効果的なサプリメントの成分
アトピーに効果的なサプリメントの成分にはどのようなものがあるのでしょうか?アトピーに効果的といわれている成分について紹介します。
乳酸菌
乳酸菌は腸内で大腸菌など悪玉菌の繁殖を抑えて腸内環境を整えます。
- 「K-2」
- 「L-55」
- 「L-92」
などの乳酸菌がアトピー性皮膚炎によるかゆみなどのアレルギー症状を緩和するとされています。
ただし、腸内環境を整えるには乳酸菌を継続して摂取することが大切です。
ヒアルロン酸
近年の研究では、ヒアルロン酸を経口摂取することで皮膚の水分量を維持して乾燥を防ぐ働きがあることが分かっています。
経口摂取したヒアルロン酸は大腸で腸内細菌により分解されて、低分子となり吸収され皮膚に届きます。このヒアルロン酸はコラーゲン代謝も活性化させるので肌の状態を改善してくれるのです。
体の中でつくられにくいコラーゲンをサプリメントで摂取することで、肌の状態をよくします。
アトピー性皮膚炎サプリメントの価格帯
アトピーサプリメントの価格帯としては1,000円から8,000円の間となります。
ですので、安いものをお探しの方は1,000円前後のアトピーサプリメントを探してみるのが良いでしょう。
一般的には2,000円前後のものが人気です。
また、4,000円前後の価格帯になると、無農薬や自然由来で体にやさしいサプリになるので、そちらもおすすめです。ご自身の予算に合わせて最適なアトピーサプリメントを探してみてくださいね!
アトピー性皮膚炎におすすめのサプリメントの選び方
ここではアトピーサプリメントの基本的な選び方についてご紹介します。この記事では
- アトピーに有効な成分か確認
- 添加物が入っていないか注意
- 効果の実感
の3ポイントについてご紹介します!ぜひ参考にしてみてくださいね!
アトピーに有効な成分か確認しよう
先に説明したとおり、「K-2」「L-55」「L-92」などさまざまな乳酸菌が存在します。
そこで、実際にアトピーなどによるアレルギー症状を改善するというエビデンスがあるのかをきちんと確認することが大切です。
添加物が入っていないか注意して使用する
サプリメントの中には、保存料や甘味料などアトピーを悪化させる添加物が入っていることがあります。主成分だけでなく、添加物に何が含まれているか確認しましょう。
効果の実感が大切!
せっかく購入したのだからと、効果を感じないのに使い続けるのはよくありません。
1か月で効果を感じられない場合は、自分にあっていない可能性があります。その場合は思い切って使用を中止しましょう。
サプリメントを長く続けるためには効果の実感が大切です。
アトピー向けサプリの口コミを確認しよう
アトピー向けサプリメントは含まれる成分や添加物によって効果の実感が違うという特徴を持つので、実際に飲んでみて自分に合うかを確認することが大切です。
また短期間で使用するなら高価格帯のサプリメントでも構いませんが、長期間使い続けたい場合にはコスパを考えたものを購入することをおすすめします。味などの飲みやすさというものも外せないポイントですよ。
アトピー向けサプリに関するQ&A
Q:サプリメントを効率的に吸収するには?
A:サプリメントはあくまで食品のひとつであり、含まれている成分量に薬のような効果を期待してはいけません。消費者がきちんと成分を確認して、有効性と安全性に配慮した情報を認識したうえで摂取することが大切です。
Q:サプリメントに副作用や好転反応はありますか?
A:サプリメントに起こる副作用で多くみられる原因は過剰摂取です。通常用量を摂取することで副作用がおこるケースでは薬との飲み合わせなどがあります。好転反応については化学的根拠がありませんので、体に合わないと思った場合は副作用と考えて摂取をやめるべきです。
アトピーにおすすめのサプリメント5選
アトピーにおすすめのサプリメント5選を紹介します。自分が求めるタイプのサプリメントはどのようなものがあるのか参考にしてくださいね。
1.アトクリア
アトクリアの仕様・製品情報
容量 | 30日分(180粒) |
ブランド | アトクリア |
香り | 無香料 |
形状 | タブレット |
アトクリアをおすすめする理由
- アトピーへの効果エビデンスがあるK-2乳酸菌をたっぷり配合
- アトピーへの効果エビデンスがあるヒアルロン酸をたっぷり配合
- 着色料無添加で子どもでも安心して飲める
アトクリアの評価とレビュー
[5]飲みやすさ[5]乳酸菌成分
[5]ヒアルロン酸成分
[5]価格
[5]総合評価
においはほとんどなく、小粒で飲みやすいので子どもに好評。k-2乳酸菌と低分子ヒアルロン酸が一度に摂れるところが評価されています。
長年悩まされていたアトピーの痒みと肌荒れに乳酸菌とヒアルロン酸でアプローチ
アトピー向けサプリメントとして販売されているアトクリアは、アトピーにエビデンスがあるK-2乳酸菌とECMEという低分子ヒアルロン酸を配合した無添加のサプリメントです。
K-2乳酸菌は、1日あたり200mg(2000億個)ヨーグルト20個分が配合されています。
九州大学院医学研究医監修のヒト試験では、軽症から中等症のアトピー性皮膚炎患者(成人)33名に実施したところ、発症箇所が少なくなるエビデンスが確認出来ています。
アトピー以外にも、スギ花粉症の症状の軽減、インフルエンザ症状の緩和・感染予防など免疫力の向上、治癒を促進する効果も測定されています。
引用:https://www.kameda-okome.com/k2.html
ヒアルロン酸ECMEは、1日あたり600mg配合されています。
別名ECMEは食べるヒアルロン酸とも言われており、吸収力が高く、お肌の潤いを平均2週間で体感する即効性があります。
第112回日本皮膚科学会総会(2013年)の発表データでは、アトピー性皮膚炎患者を対象とした試験において、アトピー性皮膚炎が82.8%改善された報告があります。
アトピー以外にも保湿効果、生理痛抑制効果、美肌効果、関節痛の緩和、創傷治癒効果の実績も各種臨床試験で確認されています。
このように効果の期待できる二つの成分を一緒に摂取できるのはメリットですよね。
その意味でアトピーに悩んでいる方におすすめのサプリメントです。
2. アレルケア
アレルケアの仕様・製品情報
容量 | 30日分(60粒) |
ブランド | アレルケア |
香り | 無香料 |
形状 | タブレット |
アレルケアをおすすめする理由
- 乳酸菌飲料カルピス由来の「L-92乳酸菌」を配合
- アレルギー物質28品目※不使用でアトピーに使いやすい
- 小粒で飲みやすい
アレルケアの評価とレビュー
[4]飲みやすさ[4]乳酸菌成分
[0]ヒアルロン酸成分
[4]価格
[4]総合評価
アトピーだけでなく、アレルギー性鼻炎など幅広いアレルギー持ちの方からレビューされています。歴史あるカルピス社製ということで、長く飲み続けられる人が向いているサプリメント。
カルピス由来の乳酸菌でアトピーの皮膚症状にアプローチ
カルピスから販売されているアレルケアです。
第63回日本アレルギー学会(2013)では、「L-92乳酸菌」に乳幼児アトピー性皮膚炎症状の緩和の可能性が示唆された発表がされています。また、花粉症や通年性アレルギー性鼻炎などさまざまなアレルギー疾患にも研究されています。
乳酸飲料としてなじみのある会社から販売されているというのがポイントですね。
3. アレルナイトプラス
アレルナイトプラスの仕様・製品情報
容量 | 30日分(2.5g×30本) |
ブランド | オリエンタルバイオ |
香り | グレープフルーツ |
形状 | 顆粒 |
アレルケアナイトをおすすめする理由
- アトピーへの効果エビデンスがあるk-2乳酸菌を臨床試験と同量配合
- 皮膚や粘膜の健康維持を助けるビタミンB群を全種類配合
- さっぱりとしたグレープフルーツ味で子どもでも飲みやすい顆粒タイプ
アレルナイトプラスの評価とレビュー
[4.5]飲みやすさ[4]乳酸菌成分
[0]ヒアルロン酸成分
[3]価格
[4]総合評価
味は評価が高いので、子どもに使いやすい印象です。効果に関しての評価はまちまちですが、やや高額なので長期で続けるにはしっかりとした効果を感じないと難しいかもしれません。
刺激などにデリケートなアトピー肌に乳酸菌とビタミンの力でアプローチ
オリエンタルバイオから販売されているアレルナイトプラスは健康食品GMP認定の国内工場でひとつひとつ丁寧につくられています。アトピーにエビデンスのあるK-2乳酸菌2,000億個を配合。また、アレルギー特定原材料等28品目の不使用、着色料・防腐剤・ステロイドの不使用で無添加のサプリメントです。 ヨーグルトやゼリーに混ぜて摂取すると水で飲むより、子どもが飲みやすいと評判ですので一度試してどうでしょうか?
4.ノアレ
ノアレの仕様・製品情報
容量 | 30日分(30粒) |
ブランドノアレ | ノアレ |
香り | グレープフルーツ |
形状 | タブレット |
ノアレをおすすめする理由
- 発行技術を培ってきたキリンと乳酸菌発酵の技術を持つ小岩井乳業の共同研究によって特定された「乳酸菌KW3110」を使用
- 「KW乳酸菌」を15年以上食品としての販売実績を持つ
- さっぱりしたグレープフルーツ味で子どもでも食べやすい
ノアレの評価とレビュー
[4.5]飲みやすさ[4]乳酸菌成分
[0]ヒアルロン酸成分
[3.5]価格
[4 end]総合評価
お腹の調子がよくなったというレビューが多い印象。結果的に肌の調子が良くなったという感想の方もいました。またグレープフルーツ味の評判がよく、子どもに人気です。
刺激に敏感な方に、スッキリとさわやかな毎日をKW乳酸菌サプリですごす
キリンから販売されているノアレは、もともとチーズから分離された乳酸菌で国内製造されています。ノアレに含まれる乳酸菌KW3110株は日本農芸化学会や日本アレルギー学会での発表で、ヒトにおいてもアトピー性皮膚炎の症状を緩和したことが示唆されました。
アレルギー物質28品目を含まない食品であることも、アトピーの方に使いやすいといえます。
5. DHCヒアルロン酸
DHCヒアルロン酸の仕様・製品情報
容量 | 30日分(60粒) |
ブランド | DHC |
香り | 無香料 |
形状 | カプセル |
DHCヒアルロン酸をおすすめする理由
- みずみずしく保つ潤いを内側からサポート
- ヒアルロン酸に加えてうるぷる成分を守る「ライチ種子エキス」、外部刺激や水分蒸発を防ぐ皮脂膜成分「スクワレン」、肌のコンディションを整える「ビタミンB2」を配合
- コスパよくヒアルロン酸を摂取する
DHCヒアルロン酸の評価とレビュー
[4.5]飲みやすさ[0]乳酸菌成分
[5] ヒアルロン酸成分
[5]価格
[4.5]総合評価
DHCのサプリメントということで品質的な問題をいうレビューはほとんどありません。他のサプリメントと併用して購入している方が多く、納得して購入されています。
乾燥した肌にヒアルロン酸が体の内側からアプローチ
DHCから発売されている「DHCヒアルロン酸」は、1日あたり150mgのヒアルロン酸を配合。さらにライチ種子エキスがヒアルロン酸を分解する酵素を阻害し、コラーゲン産生を促進します。また、スクワレンが新陳代謝を活性化して、美肌効果が期待されています。そして脂質の代謝を助けて、皮膚や粘膜などの細胞の再生に役立つビタミンB2も配合されているのです。
アトピー肌には乾燥が大敵。うるおいを内側からサポートしてくれるヒアルロン酸はアトピーにとって欠かせないですね。
アトピーにおすすめのサプリまとめ
アトピーにおすすめのサプリメントは、どの成分が含まれているかを確認しましょう。
サプリメントは薬ではありませんので、アトピー治療のサポートとして考えると無理なく使用できますよ。体にあわないと思ったらすぐに使用をやめてくださいね。
添加物等の安全性に注意して、効果の実感が得られるサプリメントを選びましょう。
参考URL:
アトピー性皮膚炎診療ガイドライン2021
アトピー性皮膚炎 | 国立成育医療研究センター
一般社団法人日本サプリメント協会
e-ヘルスネット(乳酸菌)
アトピー性皮膚炎に対する乳酸菌の効果:皮膚研究 7 (10), A38-A44, 2008
経口摂取ヒアルロン酸の吸収:Functional Food Research Vol.14 2018
サプリメントの利用において留意すべき事項 梅垣 敬三 (国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所)著
サプリメントに関する適正な情報マネージメント:Jpn.J. Drug Inform., 12(3):126~131 (2011)
執筆者について
プロフィール
フリガナ: ワカヤマ ヒサト
名前: 若山 尚登
保有資格: 薬剤師、日病薬薬学認定薬剤師、YMAA認証マーク資格
職業: 薬剤師
経歴:薬学部卒業後、製薬会社にてMRを経験したのち、病院薬剤師へ転職。現在は病院薬剤師として働きつつ、医療ライターとして医療・薬に関わる記事の執筆に取り組んでいます。
自己紹介: 自身の経験を生かした幅広い視野で、医療の現場を伝えていくことがモットーです。薬剤師としてだけではなく、一医療人として人々の健康に役立ちたいと日々勉強に励んでいます。